国際会議APEC および 付設会議へのトレードワルツ出張報告
トレードワルツでは国際会議APECに関し、11月14日~19日にかけて出張してまいりました。
政府会議拠点のQueen Sirikit national convention center ならびに
民間拠点のATHENE HOTELを中心として開催された種々の会議に参加し、
一部はスピーカーとして発表等をしてまいりましたので、
画像や動画を中心に、抜粋して本記事でご紹介を致します。
14日 移動日
ANAのNH847でタイ現地入り フライト中に飛行機雲を発見 |
15日 APEC-BACランチトーク
APEC民間拠点のATHENE HOTEL | |
ABAC* Lunch Talk 15日はAPECの民間代表者300名に対し、下記メンバーで貿易デジタル化の大切さや日タイ実証内容を伝えました。 (左から) |
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タイ貿易PF「NDTP」のプロジェクト報告ビデオの上映 PoC Phase1としてTradeWaltzとの連携もお話頂きました。 |
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登壇者+APEC-BAC議長(Kriengkrai Thiennukul)+バンコク銀行取締役(Kobsak Pootrakool、元タイ首相府補佐官)など Satvinder Singh(ASEAN副事務総長)とPamela Mar(国際商業会議所 デジタル標準イニシアティブ 取締役)からは日タイの連携実証はアジアの先行事例であり、今後ASEANなどでの横展開が必要、という暖かいコメントを頂きました。 |
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TradeWaltz-NDTPの連携実証を共に推進した責任者の2人でのツーショット | |
登壇者へのお土産として、写真入りのトムヤムクンヌードルが配られました。 |
16日 NTTデータタイランド訪問 + APEC-BAC Digital Trade Transformation Symposium(メインイベント)
APECで主要道路は警備が厳しい中、封鎖されていない道を通って協力先のNTTデータタイランドへ。 | |
富岡社長はじめとしたNTTデータタイランドの皆様とASEAN展開に関してお打ち合わせをし、最後に記念撮影 |
トレードワルツにとってメインイベントとなったABAC貿易DXシンポジウムはMillenium Hilton Hotelのボールルームで開催されました。 | |
イベントの登壇者一覧 トレードワルツはSession2 タイ・日本・シンガポールの連携実証というコマでお話しました。 |
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Session2の登壇者入場 | |
冒頭でNDTP製作ビデオを使った実証の紹介 |
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その後、Kobsak氏の司会進行でディスカッション 最後にはトレードワルツ作成のビデオがエンドロールとして流れた。 |
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内容はオンライン参加者へ配信 ※録画・配信された動画は3つ目 |
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登壇者の集合写真 参考)参加されたMonetagoのTat取締役の報告記事 |
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主催されたKobsak氏から登壇者へのプレゼント | |
トレードワルツから出張した7名での記念撮影 | |
Kobsak氏と登壇者のディナー ※トレードワルツは一番手前となり、主に ①kobsak Duandee(NDTP代表、ASEAN-BAC、APEC-BAC) ②Satvinder Singh(ASEAN副事務総長 – ASEAN経済共同体担当) ③Gil L. Gonzales(ASEAN-BAC 常務取締役) と共に、NDTPのこれからやASEAN展開についてお話をさせて頂きました。 |
17日 タイ関係者訪問 + APEC Gala Dinner
タイの主要交通手段BTS(スカイトレイン)で移動 | |
経済産業省の関連機関 |
タイの銀行業界で5位 MUFG出資先で日本企業や駐在員のサポートを強化しているアユタヤ銀行(通称Krungsri)を訪問 | |
アユタヤ銀行にはTradeWaltz-NDTP連携実証のタイ側実証ユーザーのフォローアップを頂いており、お礼をお伝えしました。 株主となる MUFGの亀澤社長 とは夜の懇親会(Gala Dinner)でご挨拶させて頂きました。 |
NDTPとトレードワルツチームでの打ち上げランチ |
実証ユーザーとしてご協力いただいた |
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物流子会社のTTLSも含めて貿易現場の課題 |
タイ三菱商事との懇親会 |
APECの各国CEO/CXOが集まる「Galaディナー」 |
18日 APEC CEO summit
18日はAPEC CEOサミットのプログラムに1日参加 会場はATHENE HOTEL かなり多くのセッションがあったので印象的な3つを下記でピックアップ。 |
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「世界経済の動向について」はフランス大統領のマクロン氏が担当。 「これからイギリスに投資してほしい」 という言葉にAPEC各国のCEOが列をなして名刺交換を申し出、会場は大混雑に。 |
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APEC2023の議長国を務める米国からは副大統領のカマラハリス氏が「米国とインド太平洋地域」をテーマに講演。論旨は下記。 ・インド太平洋地域とのやりとりは米国経済の54%を占めており経済上極めて重要な地域であり、連携した取組を深めている ・具体的にはQUADに5.2 billion US$、COVIDからの回復に260 million US$、ASEAN地域 例えばインドネシアのクリーンエネルギーには 20 billion US$を投資している他、再生可能エネルギーには2050年までに370 billion US$を投資しnet zeroを目指す。 ・バイデン首相のイニシアティブでインド太平洋経済枠組(IPEF)が設立され、今後①貿易のデジタルインフラづくり、②サプライチェーン強靭化、③クリーンエナジーの領域で、民間企業とパートナーシップを結び、取組を行っていく。インド太平洋地域との経済関係は米国の最優先事項だ。 「United States stands here(アメリカ合衆国は常にあなたたちと共にいる)」 という最後のフレーズが印象的なスピーチでした。 |
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「DX(デジタルトランスフォーメーション)を進める上で大切なことは」を担当したのは ASEANを代表するDX企業Grabのタン=フイリンCOO。論旨は下記。 ・Grabはデジタル技術を活用し、サービスを提供したい人と、サービスを提供してもらいたい人の距離を0にして、常に参加者が数百万の市場へアクセスできる手段を提供した。 ・そんなGrabが今やるべきは①デジタルから今まで距離のあったSME(中小企業)の巻き込み、②地域密着型で地域課題を解決するサービス作り、③地方人材の育成である。 ①ASEANの90%の企業数を占め、人口の2/3を雇用するSMEにデジタルアクセスを提供するため、現在COVIDで販売チャネルを失ったタイの何千世帯もの農家にGrabを通じて、食べ物を販売する手段を提供し、収入が3倍に向上したという事例などを作っている。 ②これまでは都市部の地図や情報の書き込みが多かったが、地方の詳細情報地図の作り込みを行い、地域に根差したサービス作りにも取り組んでいる。 ③これからのGrabのサービス研究を行い、人材を育てるGrab Campusをつくる際、投資家からは米国・中国に作った方が良いと散々言われたが全部無視して、CEOと共に、Singapore、Indonesia、PhillipineといったASEAN地域につくることにした。私たちのサービスはASEANを中心とした地域に価値を提供するもので、私たちはこのLocalの次世代人材を育成する責務がある。 |
APEC2022議長(タイ)からAPEC2023議長(米国) 議長はUPSの取締役CCA 兼 サステナビリティ責任者のMs. Laura Lane氏が務めることとなった。 スピーチでは開催地は選定中という発言だったが、サンフランシスコに決定したと政府発表がその後あった。 |
19日 経済産業省 平井審議官へのNDTP連携実証説明
岸田首相と共にAPECへ訪問している経産省 平井審議官へNDTP-TradeWaltz実証について説明の機会を頂き、APEC政府拠点のQueen Sirikit National Convention Centerへ。 | |
タイ貿易プラットフォームNDTPのParnkae氏からNDTPの概要説明 | |
TradeWaltz および 連携実証に関する説明 | |
経産省同行者の皆様と | |
タイ外務省の方と一緒に |