東京海上日動・損保ジャパンが貿易プラットフォーム「TradeWaltz®」商用利用開始~プラットフォーム上で保険受領が可能に~
貿易情報連携プラットフォーム「TradeWaltz®」を運営する株式会社トレードワルツ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:小島 裕久、以下:トレードワルツ)は、東京海上日動火災保険株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:広瀬 伸一、以下:東京海上日動)、損害保険ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:白川 儀一、以下:損保ジャパン)が、「TradeWaltz®」の保険機能が実装されたことに伴い、8月から商用利用開始したことをご報告いたします。
■貿易プラットフォーム「TradeWaltz®」に保険機能を実装
TradeWaltzは、貿易書類を電子上で一元的に管理できる貿易情報連携プラットフォームです。情報の改ざんが難しいブロックチェーン技術の活用により、安心安全に一気通貫で貿易手続きの完全電子化します。実際の利用ユーザーの方からは、導入部分の業務が47%効率化された、リモートワークができるようになった、貿易手続きの進捗状況がリアルタイムで確認できるようになったといったご報告を頂いています。
TradeWaltzは更に貿易の適用業務と機能の拡充を進めており、7月からは保険機能も一部実装できたため、東京海上日動及び損保ジャパンの2社が、8月に商用利用を開始しました。
■東京海上日動とトレードワルツの取り組み
東京海上日動とは、2016年にNTTデータとともに、L/C、B/L、インボイス、保険証券のデータをブロックチェーン上でデータ化し、かつ権利移転ができるか、という実証を行いました。その後、NTTデータが商社、海運、銀行、保険の各社に呼びかけ、13社による貿易コンソーシアムが立ち上がり、より実務的な実証を行いました。東京海上日動を含むそのうちの複数の会社が、トレードワルツ社設立に際して、初期株主として参画しています。東京海上日動は、トレードワルツの立ち上げ当初から、開発・営業・導入支援のメンバーの出向や、非常勤取締役の就任による協力を行っています。
また、東京海上日動は、貿易コンソーシアムの中で「規制改革WG」をリードし、貿易書類のデジタル化に際して法改正要望の多かった電子船荷証券のための立法を推し進め、2021年1月には、内閣規制推進会議にて、政府関係省庁から法改正検討開始の了解を取りつけました。その後は民間代表として法務省や学界との法改正検討に参加し、2022年2月には法務大臣が法制審議会への商法改正の諮問を行うに至りました。
このたびTradeWaltzの保険機能が一部リリースできたことで、東京海上日動が正式なTradeWaltzユーザーとなりました。今後は保険機能の分野でも密に連携してまいります。
■損保ジャパンとトレードワルツの取り組み
損保ジャパンは、2017年8月に貿易コンソーシアムが立ち上がった際の初期メンバーであり、貿易コンソーシアムの活動を通じ、貿易実務に即した実証実験や試行運用などにも積極的に参加しております。
また、トレードワルツ社設立時から初期株主として参画するとともに、事業開始当初から出向派遣している営業・導入支援メンバーと連携することで、Tradewaltz®のサービスを積極的に紹介し、その発展に寄与しています。2023年5月にトレードワルツAPAC駐在員事務所と損保ジャパンのグループ会社であるSompo Insurance Singapore社が協力し、広くアジア域を対象として貿易デジタル化の推進を目的としたWebセミナーを開催するなど、海外においても連携を強化しております。
今回Tradewaltz®の保険機能が一部リリースしたことに伴い、損保ジャパンがTradeWaltzユーザーとしての利用を開始いたしました。今後は保険機能の分野においても密に連携してまいります。
【関係者のコメント】
東京海上日動火災保険株式会社 海上業務部 貨物業務グループ 専門次長 新谷 哲之介
「弊社は、保険の側面から、お客様の貿易実務デジタル化を進めてまいりましたが、このたび弊社のシステムがTradeWaltzとつながることにより、貿易関係者の皆様には、網羅的なデジタル環境をご利用いただくことが可能になります。今後、TradeWaltzとともに、国際的に保険データが流通するための基盤整備なども行ってまいります。」
損害保険ジャパン株式会社 海上保険部 部長 中村 隆久
「貿易業務のデジタル化を推進するTradeWaltz®に、損保業界としていち早く接続を果たせたことを嬉しく思います。これを機に、長きにわたり紙文化が続いてきた貿易業界に一石を投じ、お客さまの業務を大きく変える一助になればと考えております。貿易業界のデジタル化など、今後も安心・安全な物流をサポートしてまいります。」
株式会社トレードワルツ 執行役員COO、CMO 染谷 悟
「この度、貿易コンソ初期メンバーとなる東京海上様、損保ジャパン様に、弊社サービスをお使いいただけることになったことを嬉しく思います。トレードワルツは業界横断型プラットフォームであるために、つながる業界・企業様が増える度に価値が増してまいりますが、今回の発表により荷主-物流会社-税関-船会社-銀行-保険会社まで繋がりましたので、今後は繋がるデータや機能を更に拡充してまいります。」
■トレードワルツについて
商号 : 株式会社トレードワルツ
代表者 : 代表取締役社長 小島 裕久
所在地 : 〒100-6036 東京都千代田区霞が関三丁目2番5号霞が関ビルディング36階 WORKSTYLING
設立 : 2020年(令和2年)4月
事業内容: ブロックチェーンを活用した貿易情報連携プラットフォーム「TradeWaltz(注1)」のSaaS(注2)提供
人員数 : フルタイム60名
URL : https://www.tradewaltz.com
株主一覧: 株式会社NTTデータ / 豊田通商株式会社 / 東京大学協創プラットフォーム開発株式会社/
住友商事株式会社 / 三菱商事株式会社 / 株式会社TW Link /
東京海上日動火災保険株式会社 / 豊島株式会社 / 株式会社上組 /
株式会社フジトランス コーポレーション / 三井倉庫ホールディングス株式会社 /
株式会社日新 / 株式会社三菱UFJ銀行 / 丸紅株式会社 / 三菱倉庫株式会社/
損害保険ジャパン株式会社
SDGsへの取組み:弊社サービスは主に8,9,12,13,15,17のテーマの取り組みを推進しています。
(注1)「TradeWaltz」は日本国内における株式会社トレードワルツの登録商標です。
その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。
(注2)Software as a Serviceの略で、ユーザーがインターネット経由で必要なソフトウェア機能を利用する仕組み
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