日チリ物流セミナー開催のご報告

2025年6月9日、東京・明治記念館にて「日チリ物流セミナー」が開催され、日本およびチリ両国の政府関係者、貿易・物流業界関係者が集まり、現在の物流・貿易分野における取組に関して紹介しました。本セミナーは、チリ貿易振興局およびConecta Logisticaの共催により実施されました。
セミナーでは、古川国土交通省副大臣、ホルヘ・ダサ運輸通信省次官、リカルド・ロハス駐日チリ大使による挨拶に続き、各登壇者によるプレゼンテーションが行われました。
日本側は、国土交通省の牧野・物流・自動車局・国際物流室長が日本の物流政策についての講演のほか、弊社の久保岡・CEO補佐兼アライアンス室長からは貿易電子化プラットフォームの国内外における展開状況について講演を行いました。講演の中で、南米における取組みとして、①ブラジルおよびペルーにおいて貿易プラットフォーム展開の可能性を調査する「中南米地域貿易デジタル化マスタープラン策定等調査事業」の概要、②穀物・油糧種子の取引におけるTradeWaltzとCovantisプラットフォームの連携による日・中南米間の穀物・油糧種子の貿易手続き電子化の事例の紹介を行いました。チリも太平洋同盟の一員であり、貿易円滑化・多角化や貿易電子化への関心が高く、今後の展開に向けた連携可能性について一緒に検討していきたいと考えています。
パネルディスカッションでは、物流における課題や今後の展望について活発な意見交換が行われ、日チリ両国の連携強化に向けた期待が高まりました。今後もこうした国際的な対話を通じて、より効率的で持続可能な貿易・物流の仕組み作りに貢献してまいります。
■当日の様子