富士フイルムホールディングスとトレードワルツ 貿易情報連携プラットフォーム「TradeWaltz®」のトライアル開始 -貿易業務のデジタルトランスフォーメーションを推進-
2021年3月30日
富士フイルムホールディングス株式会社
株式会社トレードワルツ
富士フイルムホールディングス株式会社(社長:助野 健児)と株式会社トレードワルツ(社長:小島 裕久)は、2021年4月1日より貿易情報連携プラットフォーム「TradeWaltz®」※1のトライアルを開始することを、お知らせいたします。
本トライアルは、富士フイルムホールディングスが、貿易業務の電子データでの一元管理を可能とする、トレードワルツの貿易情報連携プラットフォーム「TradeWaltz®」を試験的に導入し、効果検証を行うためのものです。なお、製造業での「TradeWaltz®」の活用は、今回が初めてです。
貿易業務では、製造企業のみならず、物流会社や保険会社、銀行、税関など幅広い業界の関係者が関わって、輸出入に必要な手続きを行っています。貿易業務の中には、船荷証券※2や信用状※3など機密性の高い文書が多く、しかもそれらに必要な関連書類を紙で作成し郵送することで手続きを進めているため、多大な時間を要しています。また、業界毎に異なるシステムを利用していることから、自社システムへの転記作業も必要であるなど、大きな作業負担を伴っています。
「TradeWaltz®」は、情報の改ざんが難しいデータ構造を有するブロックチェーン※4の採用により高いセキュリティを実現し、貿易業務に関する文書を電子データで一元的に管理できる貿易情報連携プラットフォームです。「TradeWaltz®」は、同一プラットフォーム上で各種文書を業界関係者の間で共有し、各自が必要な情報を入力するなど編集作業を行うことが可能。また、進捗状況をリアルタイムで確認することもできるため、貿易業務に必要な手続きを円滑に進めることができます。これまで行った実証試験では、貿易業務にかかる時間を従来と比べて約4割~6割削減し、大幅な業務効率化を達成しています。
今回、富士フイルムホールディングスは、世界に多数の拠点を有するグローバル生産・販売体制の中で、貿易業務のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するため、「TradeWaltz」の活用を開始します。富士フイルムホールディングスの物流子会社である富士フイルムロジスティックス株式会社に「TradeWaltz®」を試験的に導入。富士フイルム・富士ゼロックス製品の貿易業務において、「TradeWaltz®」による効果検証を行います。今後、本検証を踏まえて、「TradeWaltz®」の全面導入を検討していきます。
なお、今回のトライアルには、富士フイルムグループの物流協力会社である商船三井ロジスティクス株式会社と丸全昭和運輸株式会社も参加します。
「TradeWaltz®」のイメージ図
富士フイルムホールディングス傘下の富士フイルム・富士ゼロックスが輸出者または輸入者として「TradeWaltz」に参加。 |
「TradeWaltz®」: 株式会社トレードワルツ: |
富士フイルムホールディングスは、ICT技術を活用したDXを幅広い分野で推進することで、業務効率化はもちろんのこと、革新的な製品・サービスの創出にも取り組んでいきます。 トレードワルツは、今回のトライアルにより7社※5に拡大した「TradeWaltz®」のユーザー数をさらに広げ、貿易業務の効率化に貢献していきます。
※1 「TradeWaltz」は、日本国内における株式会社NTTデータの登録商標。 |
お知らせ:2021年4月1日から、富士ゼロックス株式会社は社名を「富士フイルムビジネスイノベーション株式会社」に変更いたします。
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