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きっかけは危機感。TradeWaltz®と共に、貿易業務全体の電子化・効率化を目指す

2023.01.20
2023.01.20
きっかけは危機感。TradeWaltz®と共に、貿易業務全体の電子化・効率化を目指す

2022年11月よりTradeWaltz®をご利用いただいている、ハイケム株式会社様。自社プラットフォームにはない機能をもつシステムについて検討を重ねた結果、TradeWaltz®の導入を決めたといいます。今回は、同社 取締役 サステナベーション本部長 高 裕一氏(写真中央)、経営管理室長 白 在龍氏(写真左)、情報システム室 姚 捷氏(写真右)にご契約までの経緯やTradeWaltz®の主な利用シーン、今後の展望についてお話を伺いました。

私たちが持たない機能を持っている

――まずは御社のご紹介をお願いします。

高:ハイケム株式会社は、1998年の設立当初から化学品の輸出入販売やOEM製造を中心に、主に日本と中国の間でビジネスを展開してきました。20234月には、設立25周年を迎えます。日本のバブル崩壊後、コスト削減のニーズが高まる中で、中国企業に対して技術指導をしながら少量多品種の化学品を日本の化学品メーカーに納めていった、というのが成り立ちです。

売り上げの8割は化学品の輸出入販売やOEM製造といった貿易事業によるものですが、残りの2割は化学品メーカーとしての機能によるものですね。中国でC1ケミカルのライセンス事業を展開しながら、中間工程で必要な触媒を自社工場で生産し、ライセンス付与した企業へ供給しています。

――どのような経緯でTradeWaltz®の導入を検討されたのでしょうか。

白:そもそもは、世の中で電子取引が発展していく中、「私たちが長年やってきている化学品貿易も近い将来、すべて電子取引化に置き換わるのでは」という危機感を抱いたことがきっかけでした。そこでまずはIT企業と組みながら、見積りや受発注ができるアプリを自社開発しました。現在は中国のベンダーと組んで、自社用のBtoBプラットフォームを開発中です。ただしこれは親会社と子会社の取引、あるいは子会社間の取引についての業務効率化を実現するものであり、外部機関とのやり取りまではカバーされていません。

内部の取引は自社プラットフォーム内で行い、外部機関との取引は外部のシステムを使う、という方針の中でたどり着いたのがTradeWaltz®でした。物流業者や金融機関、税関等とやり取りできるTradeWaltz®は、貿易取引におけるハブ役になると思ったのです。自社プラットフォームが完成したら、なるべく早くAPI連携させ、業務フロー全体を1つのシステムで完結できるようにしたいと考えています。

――ご契約理由を教えていただけますでしょうか。
白:「私たちが持たない機能を持っているか」「私たちにできないことをカバーできるか」という選定基準のもと、他社の検討も進めていましたが、最終的にはトレードワルツと契約を結びました。日本の名立たる大企業が株主として連なっていることから事業の本気度が伺えましたし、国や政府とのつながりにも期待が持てましたね。開発ロードマップを見ると、貿易業務フローがほぼカバーされています。現時点では実装されていない機能もあるものの、利用を進める中で私たちも共に成長できるのではないか、という将来への期待値も込めて決めました。

自社プラットフォームとのAPI連携で業務全体を効率化させる
――TradeWaltz®の主な利用シーンについて教えてください。
姚:現在は、東京本社の物流部と中国・天津にある子会社の物流部、弊社取引先の物流業者様の3社で連携しながら、日本への輸入業務において利用しています。

白:自社プラットフォームとのAPI連携後は、物流業者様と情報連携をしたり、輸入許可書や原産地証明書関連の機能を使ったりするのが主な利用シーンですね。現在はスモールスタートとして東京と天津のみをつないでいますが、軌道に乗ってきたら上海や重慶等、中国全土の子会社ともつなぐ予定です。

――実際にTradeWaltz®を利用してみて良かった点や効果について教えてください。
姚:まだ利用開始後の期間が長くないので、良くなったというよりは、良くなるだろうという観点でお話をします。これまで、関係する3社間ではメールでのやり取りが主流だったため、取引全体を俯瞰して見ることはできませんでした。いろいろなメールから情報を拾って他のシステムに反映する中で見落としが発生したり、インプットミスが生じたりすることもありました。そうした中、TradeWaltz®という1つの共通プラットフォーム内で3社が情報連携することで、さらにはステータス管理もできるようになることで、時間短縮やミスの防止といった効果が見込まれます。

白:現在、グループ全体の仕入れや販売の年間取引件数は数万件あります。すべての業務をシステム化して効率化したときに、1件あたり10分でも短縮できれば、大幅な工数削減につながります。弊社は、自社プラットフォームとTradeWaltz®を含めた外部システムによって業務フローをすべてシステム化することで、業務全体の効率化を図ろうとしているのです。

TradeWaltz®が貿易取引のハブ役になることを期待
――弊社に期待されていることや改善してほしい機能について教えてください。
姚:機能面においては2点あります。1点目はコミュニケーション機能がいわゆる自動更新になっておらず、自分で更新ボタンを押さないと最新のものが反映されない点です。ただし、入力データの保存前に自動更新がされたときも、入力内容が消えないようにしてほしいですね。もう1点は言語表記についてです。現在は日本語と英語の二言語表記になっていますが、弊社は中国の子会社も使うので、中国語表記も加わるとありがたいですね。

高:UI画面をもっと直感的に使えるものにすると、操作はしやすくなると思います。貿易実務を長年経験した人にとって使いやすいシステムではなく、「万人にとって使いやすいもの、理解しやすいもの」にすると、価値が高まるのではないでしょうか。日本発のサービスはどうしても現状の延長線上で考えられがちですが、せっかくつくるのであれば、世界中で浸透するようなサービスを目指しても良いのでは、と思いますね。

白:私たちは、「TradeWaltz®が貿易取引のハブ役になること」を期待しています。今後、関係各所との取引を円滑に進めていくために、さらには、つながりたいと思った先ともすぐにプラットフォーム上でつながれるように、システムの普及を一層促進していってほしいです。

――今後の展望についてお聞かせください。
高:世界中のあらゆる分野で電子取引が加速度的に広がる中、危険物でもある化学品の取引は、簡単には電子化できないと思っています。ただ、そこにあぐらをかくのではなく、むしろ危機感をもって先手、先手でやっていかなければなりません。川上の、技術寄りの会社に電子化の流れが来たときに、信頼して任せてもらえる会社である必要があります。そのためにも仕入れや販売を通して単純に物を動かすだけでなく、お客様の技術や、その先に抱えている課題まで入り込んでいけるような会社になりたいと思いますね。

――最後に、TradeWaltz®の導入を検討されている方に向けて、メッセージをいただけますでしょうか。
白:貿易の業務効率化を図るうえで、こうしたシステムは当然なくてはならないものだと思います。手っ取り早く、コストを抑えて始められるのが、TradeWaltz®の強みです。貿易実務に携わる皆さんが一プレイヤーとなって参加すれば、一気にプラットフォームが大きくなり、利便性も向上します。導入を迷われている方も、まずは一歩、足を踏み込んでみてはいかがでしょうか。

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